妊娠や産後のビタミンB12欠乏症に注意!検査や摂取方法まとめ

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妊娠中・産後のビタミンB12レベルについて

健康維持に大切なビタミンB12は妊娠中・授乳中に不足しやすい栄養素です

ビタミンB12は、体内で作られる栄養素で肝臓に貯蓄されることの他に、血液に含まれる為、通常は『ビタミンB12レベルが高い』傾向にあります。

 

しかし、妊娠中や産後は『葉酸』とともに『ビタミンB12』も胎児の成長や母乳を作るために、体内で大量に消費され『ビタミンB12レベルが低く』なりやすいです。

 

ビタミンB12はビタミンB群の一種で、身体では主に『赤血球をつくる』・『睡眠リズムを整える』・『正常な神経を保つ』の3つの役割があります。

赤血球を作る役割

ビタミンB12の働きにより血中にある赤血球がつくられて、全身に酸素が行き渡り、妊娠中や授乳中に起こりやすい『貧血』や『めまい』『立ちくらみ』が予防されます。

 

睡眠リズムを整える

ビタミンB12は、目覚めや眠気の睡眠コントロールする、脳内ホルモンのメラトニンの分泌を調節する役割があり、妊娠中のストレスにも影響します。

 

正常な神経伝達を保つ

ビタミンB12は、正常な神経を保つ役割もあり、脳から身体への指令がしっかり行われます。不足した場合、『手足のしびれ』や『集中力低下』など『神経障害』の原因になります。

 

普段からビタミンB12レベルが高くきちんと身体で働いている方も、特に妊娠中・産後はレベルが低くなる傾向にあるので、この時期は意識して欠乏しないように気を付けなればなりません。

妊娠中や産後に母体のビタミンB12欠乏が及ぼす影響

ビタミンB12欠乏症は赤ちゃんへの影響も大きいのです

 

妊娠中や産後は、胎児や乳児の成長や母体の健康維持に関わることから、葉酸に加えてビタミンB12の必要性も高まります。

 

その為、母体のビタミンB12レベルが低い場合は、母体と胎児の造血が滞り、母子ともに『貧血状態』になります。

 

母体では『めまい』や『立ちくらみ』や『息切れ』など貧血の症状が起きやすくなります。その為、胎児は『むくみ』や、酸欠により『流産』というケースもあり可能性もゼロではありません。

 

産後の授乳中ですと、乳児に手足のしびれ等の『神経障害』や『発達が遅れる』リスクもあります。

 

ビタミンB12の欠乏は、母体だけではなくお腹の赤ちゃん、生まれた乳児へも悪影響を及ぼしてしまいます。

ビタミンB12欠乏症になりやすい人

ビタミンB12欠乏症になりやすい人は、ビタミンB12が不足しやすい『加齢』や『悪性貧血』などの原因があります。

 

加齢、悪性貧血、消化管疾患(セリアック病やクローン病)、消化管手術により、『胃腸』の機能が弱まると、食事からビタミンB12を『吸収』しにくくなる為、ビタミンB12欠乏症を招きやすいです。

 

野菜を主食とする菜食主義者に関しても、肉や卵など『動物性食品』に含まれるビタミンB12を『食べることが少ない』ので、欠乏しやすくなります。同じく、妊娠中や産後も、胎児や乳児の『成長』のためにビタミンB12が『多く使われる』為、欠乏症に繋がりやすいです。

 

ビタミンB12欠乏症になると、下記のような症状があらわれます。

 

~ビタミンB12欠乏症の症状一覧~

 

  • 舌が赤く肥大して炎症を伴う
  • 下痢
  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 息切れ
  • 動悸
  • 倦怠感
  • 食欲不振
  • 手足のしびれや痛み
  • 集中力低下
  • 物忘れが激しい

ビタミンB12レベルの検査方法

検査は病院で受けられます

ビタミンB12レベルの検査は、『血液内科』や『内分泌科』の病院で受けられます。

 

簡単な検査で、『血液の採取』により、ビタミンB12レベルが判明します。時間にすると『数分程度』と短い検査です。

 

費用は、保険適用で『2,000円前後』となります。

ビタミンB12が多く含まれる食品

しじみ

ビタミンB12は、しじみやあさりなどの『貝類』に多く含まれていて、他にも、肉類や乳製品など『動物性食品』や『海苔』にも含まれます。

 

妊娠中や産後のビタミンB12の摂取量は、通常時より多い『一日に2.8μg』が目安となります。

 

その為、食品と併用してサプリメントからも補った方がしっかり摂取することができます。

まとめ

妊娠中・授乳中の母子の健康の為にもビタミンB12は大切です妊娠中・産後は、胎児や乳児の成長や母体の健康維持の為にも、葉酸に加えて『ビタミンB12』の必要性が高まります。

 

欠乏した場合、ビタミンB12レベルが低くなり、母子ともに『貧血状態』になったり、乳児の発育に『悪影響』が及ぶこともあります。

 

反対に、ビタミンB12レベルが高ければ、胎児や乳児の成長が『正常』に行われ、母体も『貧血』になりにくいです。

 

妊娠中・産後は、厚生労働省も普段よりビタミンB12の摂取量を多めに設定している為、食品だけではなくサプリメントも併用して、しっかり補っていくことが大切です。

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